
世間では、疫病封じのアマビエという妖怪が話題になっていますが、我らが沼津にもいました!!
戸田に伝わる疫病退散の妖怪、その名も『神池姫』。
この妖怪は、「徳の無い者は3日ころりで死んでしまう。禍いを避けたければ我が形を写して貼るべし」と言っています。
こんな時だから、描いて写して疫病退散を願う #カミイケヒメチャレンジ をやろうではありませんか。
描くこと、生み出すことで前向きになれたら。
写すことで少しでも気持ちが楽しくなれば。
デザイナー、イラストレーター、そして描くすべてのみなさんで『神池姫』に願う!


戸田の名主・津元を務めた旧家・勝呂家に伝わったもので、沼津市明治史料館にて平成18年度の企画展「近世・近代医療事情」で原画を展示させていただいたことがあります。きっと幕末の安政のコレラの時に効き目があったということで、勝呂家に大事に伝えられてきたのでしょう。
『神池姫』は、身体は魚、顔は女、頭に5尺(約1.5m)の角、体長3丈5尺(約10.5m)、髪8尺(約2.4m)、尾に3本の剣、腹に玉を左右3つずつという巨大な人魚(人面魚)の姿で、江戸時代後期、文政の頃に平戸郷(肥前国、現在の長崎県)に現れ、豊作を予言しながら、「徳の無い人は3日コロリ(コレラ)で死んでしまう、コロリと死にたくなければ、我の姿を写して貼るべし」と言ったと記されています。
安政5年(1858)に日本ではコレラが大流行しました。長崎から入って、東海道をたどって流行し、江戸の死者が3~4万人ともいわれ、沼津では同年7月に伝染し、9月下旬に下火になったとされています。下河原の新玉稲荷、下香貫の吉田神社はこの災いを除けるために勧請したと伝えられています。おそらく『神池姫』もこの頃に描かれたものと推測されます。
沼津市明治史料館屋外の掲示板にも貼ってありますので、いつでも何回でもどうぞお参りしてくださいね。

神池姫曰く、「我が形を写して貼るべし!」


みんなの神池姫
お気に入りの『神池姫』をダウンロードしてお家に貼ったり待ち受け画面などに。疫病退散!
シェア、拡散大歓迎! #カミイケヒメチャレンジ
画像は個人の疫病退散願掛け目的での使用のみ許可します。無断で他の目的や営利に使用することは固く禁じます。

























そして、この状況が終息した時には、みなさんの描いた『神池姫』を持って、戸田の地へお礼参りに出かけよう。


戸田(へだ)
静岡県沼津市南端に位置し、三方を山に囲まれ、海に向かって真っ直ぐ開いている港町。日本一深い駿河湾と戸田港を隔てる砂嘴(さし)と呼ばれる地形の御浜岬は、独特の静寂と時間の流れがあり、まさに神話の舞台かのような美しい場所。


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